免疫・T細胞・胸腺

免疫は自然免疫と獲得免疫に分かれる。
自然免疫は好中球（食細胞）などにより、獲得免疫はT細胞とB細胞による。
T細胞は自然免疫から得た情報をもとにB細胞に抗体による攻撃命令を出す。

T細胞は胸腺（Thymus）で作られ、B細胞は骨髄（Bone marrow）で作られる。
胸腺は思春期（10代）をピークとして、大人になるとなくなるので、ヒトはそれまでに作られたT細胞を使い続けねばならない。
胸腺は「DNA寿命38歳」までのヒトを守るために存在したので、寿命の伸びたヒトのことは前提にしていなかったのである。

もし胸腺が衰えずに活発に新しいT細胞を作り続けていれば、突然変異によって生み出された内なる非自己・がんに反応して、それを敵とみなして抗体によって攻撃できるようになったかもしれない。

NHK「ヒューマニエンス：免疫のもう一つの主役T細胞の真実」（23.1.10）を参考にしました。

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